皆さんこんにちは、アンドリューです。
先日、遊戯王MDでマスターランクに到達した記事を上げました。
andoryu.hatenablog.com
今回はそちらで使用していた鉄獣戦線を主に書いていこうと思います。
それではどうぞ。
デッキについて
鉄獣戦線の効果モンスターの共通効果である
自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
を利用して、リンクモンスターを特殊召喚するテーマです。
獣族・獣戦士族・鳥獣族であれば、リンクモンスターの素材指定を無視して特殊召喚できるため、「スケアクロー・ライトハート」や「戦華盟将-双龍」といったテーマ外のモンスターも使えるのが特徴的ですね。
カードについて
鉄獣戦線のテーマカードについてそれぞれ見ていきます。
(メインデッキのモンスターたちの共通効果の標記については省略させていただきます。)
メインデッキのカード
フラクトール
①手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル3以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を墓地へ送る。
鉄獣戦線の初動カードです。
効果で基本的に「キット」を墓地に落とし、墓地にカードを貯めてリンクモンスターの召喚の準備をしていきます。
獣戦士族なので、「炎舞-「天キ」」でサーチすることができます。
キット
②このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「鉄獣戦線 キット」以外の「トライブリゲード」カードを1枚墓地へ送る。
基本的に「フラクトール」で墓地へ送り、効果で「ナーベル」を落として次につなげます。
実はメインデッキの鉄獣モンスターの中で1番役割が多く、墓地へ送られた場合に効果の発動ができるため、「フラクトール」と違い相手ターンでも効果が使用できることが優秀です。
墓地にモンスターを貯められる効果も鉄獣モンスターの共通効果を活かすという点で重要な役割を担っています。
ナーベル
②このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「鉄獣戦線 ナーベル」以外の「トライブリゲード」モンスター1体を手札に加える。
基本的にキットの効果で墓地へ送り、その効果で鉄獣モンスターを手札に加えます。
「キット」と同様に、墓地へ送られた場合に効果の発動ができるため、相手ターンでも効果が使用できます。
効果では「キット」を持ってくることが多く、手札次第で「ケラス」を持ってくることもあります。
ケラス
①手札からこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
メインデッキの鉄獣モンスターで唯一自身を特殊召喚できるカードです。
召喚権を消費していても展開できる点、召喚コストで「キット」や「ナーベル」を墓地に落とせばそれらの効果を発動できる点が評価できるでしょう。
抗戦(リボルト)
①自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ選んで効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターのみを素材として「トライブリゲード」リンクモンスター1体をリンク召喚する。
鉄獣戦線の最終兵器です。
この効果で基本的に「シュライグ」を召喚し、フリーチェーンで選んで除外を構えることができます。
注意点が多く、除外・墓地にリンク召喚に必要な素材数が必要で、リンクモンスターは蘇生制限により正規にリンク召喚したモンスターのみ特殊召喚可能で、シュライグの効果発動にはラグがあること、特殊召喚するモンスターの数だけ場を空けないといけない、サーチ手段は「ベアブルム」のみとバカみたいに使い勝手が良いという訳ではないです。
しかし、効果で「ナーベル」や「キット」などを特殊召喚し素材にすれば、相手ターンでも「トライブリゲード」カードを墓地に落としたり、手札に加えることができるので、アドバンテージが非常に取れる最強のカードであることは間違いないでしょう。
EXデッキのカード
フェリジット
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①自分メインフェイズに発動できる。手札からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
②このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。
鉄獣リンクの中継地点の役割を担っているカードです。
場の鉄獣モンスター効果でこのカードを特殊召喚し、①の効果で手札の鉄獣モンスターを特殊召喚。その後、特殊召喚した鉄獣モンスター効果でさらにリンクモンスターを特殊召喚する。という流れになります。(詳しくは展開の方で動画を用意しています。)
②の効果はおまけなので、使っていてありがたいなと思うことはあまりありませんでした。
ベアブルム
「トライブリゲード」モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①手札を2枚捨て、除外されている自分のレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
②このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「トライブリゲード」魔法・罠カード1枚を手札に加える。その後、手札1枚選んでデッキの一番下に戻す。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「トライブリゲード」モンスターしか特殊召喚できない。
抗戦をサーチできる唯一のカードです。
ただ、このカードは縛りが多く、①の効果は手札2枚捨てなければ発動できないため、コストが重く、②の効果も発動後「トライブリゲード」モンスターしか特殊召喚できなくなり、これは共通効果の「このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。」とは別の縛りになるため、墓地へ送るタイミングを意識する必要があります。
ルガル
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①相手メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
②このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドのモンスターの種族の種類×300ダウンする。
鉄獣リンクの癒し枠ワンちゃんです。
①の効果も相手ターンに「キット」や「ナーベル」を特殊召喚し、「一滴」や「双龍」のコスト確保に使用しつつ、ターン終了時まで残れば手札に回収できるという感じで、相手に圧力をかけるというカードではなく、②の効果も相手の攻撃力を下げるという効果で、実戦でもあまりありがたみはありませんでした。
メインの使い方は「ベアブルム」を素材にリンク召喚することで、「ベアブルム」の墓地効果を使用できる点でしょう。
シュライグ
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①このカードが特殊召喚に成功した場合、または自分フィールドにこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで除外する。
②このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。除外されている自分の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの数以下のレベルを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから手札に加える。
鉄獣戦線のエースカードです。
①の効果は特殊召喚時、または別の獣族・獣戦士族・鳥獣族を特殊召喚した時に発動でき、カードを選んで除外します。
モンスターだけでなく、魔法・罠も除外することができ、かつ、選んで除外のため対象耐性・破壊耐性を貫通して除去をすることができる最強効果となっています。
メインで使うのは特殊召喚時で、相手ターンにも「抗戦」以外で①の効果を使用したいですが、相手ターンにモンスターを特殊召喚できるカードが「抗戦」と「ルガル」で、両方とも「シュライグ」が場に居る時に揃えるのは難しいため実用的ではないでしょう。
②のサーチ効果も強力で、鉄獣モンスターを手札に加えられるのももちろん、鳥獣族の「DDクロウ」もサーチ対象となるため、1妨害を構えることができます。
初動展開
ルガル・双龍・抗戦
youtu.be
(動画ではケラスを特殊召喚していますが、通常召喚でも問題ないです。)
必要札
・墓地に2枚の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター(フラクトールで準備できる)
・手札に2枚の鉄獣モンスター
盤面
ルガル → 双龍のコストを用意(キットなど)
双龍 → 相手の表側表示のカード1枚をフリーチェーンでバウンス
抗戦 → 4体召喚でシュライグ(選んで除外)
シムルグ・巨神鳥
youtu.be
必要札
・墓地に3枚の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター(フラクトールで準備できる)
・手札に1枚の鉄獣モンスター
盤面
シムルグ → エンドフェイズに指定のレベル以下の鳥獣族特殊召喚
自身とリンク先の鳥獣族に対象耐性
巨神鳥 → なんでも1無効
ルガル展開の方が妨害数が多いが、無効持ちがいないため除去に弱く、展開数の関係上二ビルの発動条件を満たしてしまうので、個人的にはシムルグ展開が1ターン目の初動展開として優先度が高いと思っています。
サブギミック
メルクーリエ・アルビオン・烙印の剣
①墓地のメルクーリエを除外 → アルビオンサーチ
②アルビオン効果で烙印の剣を墓地へ → アルビオンデッキに戻すかつ1ドロー
③烙印の剣効果で除外のメルクーリエを手札へ
⇒ 手札+2(メルクーリエ + 1ドロー)増えます。
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使用前
使用後
エルフ・ギガンティック・アーゼウス
①レベル2・リンク2含む2体でエルフをリンク召喚
②エルフ効果でレベル2(キットやケラス)を蘇生
③エルフと蘇生したレベル2でギガンティックをX召喚
④バトルフェイズにギガンティックで攻撃
⑤メイン2でギガンティックにダウナードを重ねてX召喚
⑥ダウナードに重ねてアーゼウスをX召喚
⇒ 4素材アーゼウスを構えられる。
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展開前
展開後
細かいカード解説
おろかな埋葬
「キット」や「ナーベル」を落とすことでデッキの初動として使用できます。
アルミラージ
通常召喚された攻撃力1000以上のモンスター1体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①このカードをリリースし、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターは相手の効果では破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。
②このカードが墓地に存在し、通常召喚された自分のモンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。このカードを特殊召喚する。
通常召喚した「キット」や「ナーベル」を素材にすることでそれらの効果を発動するために採用をしています。
鉄獣の共通効果の使用後はリンク素材にできない点に注意です。
ライトハート
「スケアクロー」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」1体
このカードをリンク召喚する場合、自分のメインモンスターゾーンのモンスターしかリンク素材にできない。このカード名の②の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
①このカードがEXモンスターゾーンにリンク召喚された場合に発動できる。デッキから「肆世壊=ライフォビア」1枚を手札に加える。
②自分フィールドに「ヴィサス=スタフロスト」が存在する場合に発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。
鉄獣の共通効果を1枚で発動できるリンク1のモンスターとして採用しています。
①②の効果は両方とも使用せず、かつURのため採用を渋りたくなりますが、「ケラス」→「ナーベル」のような手札のときでも無駄なくリンクモンスターを召喚でき、妨害に対しての対応の展開ルートにもなるので、採用する価値は十分にあると感じました。
対戦データ
総合
「鉄獣戦線」を使用してダイヤランク帯で行った対戦データは次の通りです。
先行後攻共にギリギリ50%以上で勝率をキープしており、苦労は伴いますがまだランクでも戦えるのかなという印象です。
ただ、やはり環境デッキに対してはデッキパワーに負けるため、1プレミが直接の敗因になるため、デッキとしての限界は何度か感じました。
組んだことも使ったこともないですが、恐らくLL(リリカル・ルスキニア)と混ぜた「鉄獣LL」の方が戦えるのではないかな?と見ています。
対環境
「鉄獣戦線」の対環境成績(ダイヤ帯)は次の通りです。
各デッキの試合数が少ないため参考にはならないかもしれませんが、一応使用率が多かったトップ4のデッキとなります。
「スネークアイ」に対しては、妨害数で負けている印象を受けました。
「クシャトリラ」に対しては、そもそものカードパワーの差を感じました。
「R-ACE」に対しては、タービュランス展開後の突破が非常に厳しいです。
「ラビュリンス」に対しては、相手のトラップ次第といったところでしょうか。
対環境に関して総合的に見るならば、やはり1枚1枚のカードパワーの差が大きく感じます。「ベアブルム」の墓地効果による縛り、サーチした後に手札のカードをデッキに戻す効果などが足を引っ張っている印象を受けます。
対環境へのプレイングの精度を高めたり、リンクや獣族・獣戦士族・鳥獣族の強化や他の強力なギミックがあればより成績を伸ばせるのではないかと考えています。
まとめ
ということで、今回は前シーズンで使用した鉄獣戦線のデッキ紹介をしていきました。
記事を書いたあとに色々漁っていたら、自分が把握していなかったシュライグを挟んでアポロウーサを出す展開方法もあったので、成績に関してはまだ伸びしろがありそうです。
MD環境でもまだ戦っていけるデッキだと思いますので、興味のある方はぜひ組んでみてください。
という感じで今回はこの辺で!